ドイツ(GOC)2006

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日程 概要
8/12(日) 予備知識&出発前
8/13(日) 出発
8/14(月) 到着・観光1
8/15(火) 試合1
8/16(水) 試合2
8/17(木) 試合3
8/18(金) 観光2
8/19(土) 観戦
8/20(日)〜8/21(月) 帰国
8/22〜 感想


内容
〜8/12(土):予備知識・出発前

●参加者
H組(2年連続参加)
T組(昨年唯一2次進出)
S組(3年連続参加)
K組(春日部より初参加)
HG組(パリより合流)
小林組(私+妻)
※合計12人(全員夫婦)

●目的
・ドイツ観光(ライン川下り等)
・社交ダンスの大会(GOC)観戦+参加

●GOCとは
GOC
・GermanOpenChampionshipsの略。
・社交ダンスの大会の事(IDSFグランドスラム)。
・世界各国からアマチュアのトップ選手が集まる(プロも参加)。
・ドイツ:シュトゥットガルドにて開催。

●出発前
昨年初めて経験した海外での社交ダンスの大会がとても感動的であったためか、
妻が「今年もぜひ行きたい!」と言い出してきた。
しかし、休暇を取る事や金銭的な面でのプレッシャー(40万以上/2人)があり、
あまり気乗りできないでいたが、「これでダンスでの海外はもう最後だぞ!!」
と念を押しつつ参加する事となった。

また、昨年の大会では、IDSF GRAND SLAM LATIN/GOC Rising Stars Latin 共に
1次予選落ちだったため、今年は是非2次予選に進出したいという目標があった。

その為、普段の大会以上に練習や調整、ダイエットに念を入れた。

昨年は仕事の繁忙期であった為、参加が危ぶまれたが今回は昨年ほどの困難な状況はなかった。
しかし、出発日が迫るにつれ、本当に参加出来るか心配になった。

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8/13(日):出発

■概要■
@移動
成田(日本-15:30)→クアラルンプール(マレーシア)→フランクフルト(ドイツ-6:00)

■詳細■
@移動

朝起きて日暮里駅に向かい、そこでT組&S組と合流し、京成スカイライナーに乗った。

成田空港では、K組が初参加である故の気の高まりからか、
早速空港内をビデオカメラをに収めていたが、
自分も負けじとその姿をビデオカメラに撮ったりした。

13:30発クアラルンプール行きの飛行機が数時間遅れとなってしまい、
そのお詫びの為か¥1,500/人の空港内お食事券をもらえたので、
普段あまり食べれないトンカツを食べた。

昨年は香港経由の15時間位のフライトであったが、
今回は20時間のロングフライトとなってしまうため、とても不安だった。

成田→クアラルンプールは、2人席かつ7時間程であったため、何とか気合で乗り越えた。

クアラルンプールで乗継の為3時間程待つことになった。
イスラム教の国に来たのは初めてだったので、
サリー姿の女性+アラビア文字(ジャウィ文字)表記が珍しかった。

クアラルンプール→フランクフルトの機内は、ちょっとつらかった。
まず、5人席の真ん中になってしまい、しかも前の席の外国人がMAXにシートを倒してきた。
さらにTVがぶっ壊れていて、それをCA(外国人)に英語で伝え、
どうにか席を替えて貰おうと思ったが、なかなか変えてくれなかった。

やっと席を替えてもらえる事になったが、また5人席で、しかも両脇が大きな体の外国人だったため、
すでに肘掛は取られている上に、「コイツなんで移ってきたんだ!」と怒った目をしていた。

怒りたいのはこっちの方だ!と思ったが、とりあえずおとなしく座る事にした。
ギブアップしたくなった場合、どうしたらよいのだろうという事をずっと考えていた。

しかしその後、空気枕の空気を6割くらいにすると首にフィットする事を偶然発見した為、
快適に睡眠をとる事ができ、かなりのファインプレーだった。

それからは、あっという間にフランクフルトに到着した。

飛行機を降りて、空港内を移動すると、去年のままの景色が広がっており、
「またドイツに来れた!」と早くも感動した。

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8/14(日):到着・観光1

■概要■
@ライン川下り
Aホテルチェックイン+夕食

■詳細■
@ライン川下り

空港にて荷物を預けたり、ライン川下りの街までの切符を買ったりするのに、
外国人といろいろ交渉しなくてはいけなかった。

しかし自分はほとんど一言も発さず、ビデオカメラを回してばかりいた。

さすがにこのままだとなにも学ぶ事がないなと思い、外国人と交渉するみんなの
周りに突っ立って会話の内容を聞いたりしていた。

無事切符を買い、快適にライン川下りのスタート地であるリューデスハイムに向かった。

リューデスハイム近くの駅

【リューデスハイム近くの駅】

リューデスハイムは小さな町だった。しかし川べりからの見晴らしが良く、
路地にはドイツらしい趣があり、絵葉書で見るような町だった。

狭い路地の両脇にお土産屋さんが沢山あり、素敵な品が数多くあったので、
ドイツでのお土産を一気に購入した。

リューデスハイムのお土産

【リューデスハイムのお土産】

ライン川下りの船は、予想より豪華で大きかった。
3階建てで船内はレストランとなっていたが、自分らは屋上に出た。
ちょっと肌寒く、外にいるのはギリギリの感じだったが、風を感じながらライン川を眺めた。

川べりに佇む古城やBBQを行う人々を見つける度、「城だ!」「BBQだ!」
と同じ事ばかり言っていたが、全く飽きる事がなく、逆にテンションが上がっていった。

船からの眺め

【船からの眺め】

Aホテルチェックイン+夕食

昨年と同じMARITIMホテル(GOCの会場の一部)
に泊まる事となっていた。
GOC

HG夫妻がパリからドイツに来て合流するはずだったが、
携帯電話がつながらず困ってしまった。

今日はもう会うことは出来ないなあと思っていたが、ホテルを出ると
歩いているHGに偶然出会い、ドイツも狭いなあとびっくりした。

久々に会うHG組は日本にいるときとそんなに変わりはなかった。
そのまま街中で飲みに行く事となった。

結局HG組の携帯はフランスでしか使えないっぽいと判明した。

昨年も訪れた洋風居酒屋のような店でビールを飲み、ウインナーを食べた。

ビールは甘く、どんどん飲める感じだったが、明日に試合(GOC RISING STAR LATIN)
を控えているため、程ほどにして切上げた。

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8/15(月):試合1

■概要■
@試合(GOC Rising Stars Latin )
A試合観戦(GOC Rising Stars Latin /Professional"World Series" Standard)

■詳細■
@試合(GOC Rising Stars Latin)
└→競技ダンス−2006(GOC Rising Stars Latin)参照

A試合観戦(GOC Rising Stars Latin /Professional"World Series" Standard)

@での結果が芳しくなかったため、テンションはかなり下がっていた。
結果発表の後に予選落ちした事をパートナーから告げられた時には、
心の中がどす黒くなって、一人で日本語でいろいろ毒づいたりしていた。

しかし、仲間たち(みんな一次予選で落ちてしまった)が
心穏やかに記念撮影をしていているのを見て、自分の心の弱さを反省しつつ
一緒に記念撮影した。

とくにProfessional"World Series" Standardは昨年以上に面白かった。

世界チャンピオン組VSいつも2位の組の戦いが、
激しいながらもお互いを意識したしぐさを、わざと見せ合うなど
ショーのような面もみられ、それに合わせて会場がとても沸いていた。

そして試合を観戦するにつれて、心のもやもやは吹き飛び。
「明日の試合は絶対頑張るぞ!」という気持ちで満たされた。

昼・夜共にホテルの部屋でカップラーメンを食べた。

試合会場

【試合会場】


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8/16(火):試合2

■概要■
@試合(IDSF Grand Slam Latin:1次予選のみ)
A昼食・散策
B試合観戦(GOC Youth Latin /GOC Rising Stars Standard)

■詳細■
@試合(IDSF Grand Slam Latin:1次予選のみ)
└→競技ダンス−2006(IDSF Grand Slam Latin)参照

A昼食・散策
1次予選の結果が出る前に、会場近くの中華レストラン(H組が発見)で昼食を摂った。

豚野菜炒め丼のようなものを食べたが、
ドイツに繰るなり急に米が食べたくなっていた為、とても美味しく感じた。

昼食後、H組はホテルへ、他のみんなは街に繰り出す事になったが、
自分は一次予選の結果がとても気になっていたので、会場へ向かった。

試合会場の外観

【試合会場の外観】

頭に血がどんどん昇ってくるのを感じた。
最後は小走りで結果発表の場所にたどり着いて、
すぐに2次予選進出者の国名から「JAPAN」を探した。

しかし見つからず、ショックだった。

日本以外のアジアからも数組がしており、昨年の日本インターで決勝に進んだ選手もいたが、
彼らを含めアジアの国名が一切なかった。

それ程の選手でも落ちてしまうのだから、自分が落ちるのもしょうがない
と思おうとしたが、はるばるドイツにまで来た事を考えると
どうにもやるせなくなってしまった。

その後気晴らしに街を散策する事にした。
しかしその間も、この出来事についていろいろ考えてしまった。

社交ダンスは西洋の文化から生まれたもので、
自分が東洋人である事で、西洋人からはどう見えるのかを考えた。

きっと侍や忍者が好きなアメリカ人と似た感じなのだろうと思った。
それなら中途半端にやるのはカッコ悪いので、トコトンやった方がよいなあと思った。

という感じで、あまり考えもまとまらないまま街中を歩いた。

シュトゥットガルドの広場

【シュトゥットガルドの広場。ここでW杯の時すごい暴動があった。】

デパートや市場を2時間程ぶらぶらした。いたる所に犬がいるのが印象的だった。
シュトゥットガルドは日本で言うと吉祥寺みたいな感じだと思った。

A試合観戦(GOC Youth Latin/GOC Rising Stars Standard )

夜は試合を観戦した。

昨年同様、男女2人の歌手による生演奏で、とても良い雰囲気だった。
まわりの観客もそれに合わせて歌ったりしていて、
すごく盛り上がっていた。

昼間はいろいろショックを受けたが、 Youth Latinを見てさらにショックだった。

自分と比べると、とても同じ社交ダンスとは思えない程の、
まるで違うジャンルのダンスを見ているかのようで、全てに感動した。

自分は完全に見る側の人間だなあと感じた。そしてPRIDEで言うところの、
ヴァンダレイ=シウバにすぐやられる日本人と同じ感じで、もう何かが違いすぎると思った。

さらにRising Stars Standard にいたっては、昨日プロの試合を見ていたのにも関わらず
こんなにレベルの高い人達の集まりは初めてみたなというのを感じた。

なにをやったらこんな人間になるのか、生い立ちから追っていきたいと思ったが、
きっとみんな小さな頃からダンスを厳しく練習してきているのだろと思った。


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8/17(水):試合3

■概要■
@試合(GOC Adults A Latin)
A試合観戦(IDSF Grand Slam Latin:2次予選以降)

■詳細■
@試合(GOC Adults A Latin)
└→競技ダンス−2006(GOC Adults A Latin)参照

これで自分の出場する試合が全て終了した事になった。

自分は結局去年からなんの成長もしていなかった事と、
ドイツで見たダンスと自分の間には途方もない位差がある事を実感した。

また、もうしばらくはドイツに来てダンスをする事も出来ないと思うと、
かなり寂しくなった。

もしまたこの街に来る事があったとしても、
老後に「そういえばダンスとかやっていたなぁ」と、
昔を振り返る感じの時だろうと思った。

部屋で休みながらそんな暗い事を考えていたが、きっとそれはドイツに来て
休みもなく試合があった為に疲労が溜まっていたせいだろう、という事にして、
とりあえずビール(スーパーでペットボトル入り6本)を飲む事にした。

A試合観戦(IDSF Grand Slam Latin:2次予選以降)

ほろ酔い気分で会場に到着し、試合を観戦すべく席を探した。

いつもは、1階から2階席に掛けてゆるやかなカーブを描く通路に腰掛けて
観戦するのが、最もよく見えるポジションなのだが、
この日に限っては係員の激しいチェックの為に、通常の席に着席せざるを得なかった。

ほかのみんなはいろいろあったらしいが、自分は最後まで
ベストポジションで観戦できた。

試合に関しては、昨年観戦した時以上の衝撃を受けた。
もはや自分がダンスをやるよりも、いつまでも見ていたいという気分になった。

自分が普段注意しているポイントなどは、全員が輪を掛けたレベルで
当然のようにやっているなあと感じた。

それらはただの手段であって、それ以上に表現というか魅せたいという
気持ち事が伝わってきて、なにか感動的なものが伝わってきた。

準決勝・決勝に至っては、まるで夢を見ているような気分で、
酔っ払っているときのように頭がふんわりしながら見ていた。

去年も同じようなものを見たはずだったが、
なぜだかそれ以上に今回は心に響くものがあった。

きっと、お祭り的な気分だった去年より、
もう最後だ、という気分で集中して観戦できたからだと思う。

試合後(AM12時半)に、ホテルのロビーで日本から来た学校の先生に
ビールをおごってもらい、アジアのダンスの会長と共に談笑した(K組以外)。

会長に自分のダンスの印象を尋ねると「君は踊っている時の顔がケンカを売っている」
といわれてしまった。踊っている時は、楽しい気分なのだが、
いろんな柵のためか、いつの間にか表情に怒りが満ちているのだと思った。
今後はもっと笑顔で踊ろうと思った。

小一時間ほどして、今度はT組の部屋で明日の観光の話をした。(AM1時半)
みんなさすがに眠くなってしまい、とりあえず近郊の街へ出かける事にして、
倒れるように眠った。

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8/18(水):観光2

■概要■
@観光(テュービンゲン)
A試合観戦(プロラテン)
■詳細■
@観光(テュービンゲン)

朝ホテルで朝食をとり、みんなとロビーで待ち合わせた後、
電車でテュービンゲンへ向かった。

シュトゥットガルドからは小一時間ほどで到着した。
駅からちょっと歩くと、変なペイントの建物があった。

変なペイントの建物

【変なペイントの建物】

その建物をバックにK組J氏がおちゃらけた格好で写真を撮っていると、
背後から「忍の者のようだ」という声が聞こえた。

普通のドイツ人男性が歩いているだけだったので、なにかの聞き間違いかと思った。
しかし、饒舌な日本語で「この街を紹介しましょう」と言ってきたので、
自分の中の警戒レベルが4を示した(MAXは5)

他のみんなも同じ事を感じたらしく、その外国人とは、妻&S組Mさんだけが
親しげに話していて、その他のみんなはその20Mくらい後を歩いた。

そんな調子だったので、街中に進むにつれ、とても素敵な町並みが広がっていたが、
あまり視界に入ってこなかった。

素敵な町並み

【素敵な町並み】

その後、教会前の広場に到着し、そこでその外国人(名前はマーティン)が
「日本語の好きな友達を呼びます」と言って、電話しだしたので、
自分の中の警戒レベルが5を示した(MAXは5)

そして、K組J氏が「いざとなったら、あいつ、小林君と2人ならぶっ飛ばせるよ」 と言ってきたが、私のモッツーがLove&Peaceであった為、困惑した。
もしそのような悲しい出来事があれば、その情景をビデオに収め
後で考えてみようと思った。

教会前の広場

【教会前の広場】

しばらくして、マーティンの仲間がやってきた。
しかし、現れたのは意外にも20歳くらいの華奢な女子大生(アメリ)だった。

マイク=タイソンみたいな奴が来るのかと思っていたので、
その瞬間は文字通りズッコけそうになった。

その後みんなで教会の中を見学した。
教会の塔を上るのに、お金が必要だったのだが、マーティンが払ってくれた。

「どうして?」と訪ねたが、「日本にいる自分の友達はみんな親切だったから。」
と言って、僕らが払おうとするお金を受け取ろうとはしなかった。

教会の塔からの眺めは、まるで「魔女の宅急便」の実写版のように美しく、
夢を見ているかのようで感動しっぱなしだった。

教会前の塔

【教会前の広場】

その後、カフェでビールを飲んだりしたときも、全部払ってくれた。

マーティンが日本にいる時(同志社大学の留学生)の友人が、
とても親切にしていたというのが伝わってきて、自分の浅ましさを省みた。

アメリも、とてもおしとやかで、日本語はつたない感じだったが、
一生懸命日本語でコミュニケーションをとろうと、四苦八苦してしゃべっていた。

どんな教材で勉強しているのかを見せてもらったが、
中学校の国語くらいの難易度のものであると自分は感じ、
想像以上にレベルが高くびっくりした。

途中で、マーティンが沖縄のことわざを教えてくれた。
それは、「もし、次に出会う事があったら、その時はきっと友達」
という意味の言葉を、沖縄の方言で言ったものだった。

ドイツ人なのに、よくそんな素晴らしい言葉を知っているものだなあ
と感心した。

ついにお別れのするという時に、その諺を最後に言って、
締めくくろうと思ったが、それを正確に思い出せなくて、
言えずにお別れしてしまい、悲しかった。

「あいつ、ぶっ飛ばせるよ」って言ってた事が申し訳ないと思いつつ、
日本で海外の人が困っていたら、助けてあげようと、ほんの少し思った。

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